いわゆる難病が現代では増える一方だと感じませんか?

難病のうちに入るかどうかですが、単純な話し、花粉症に苦しむ人がとくに都会で多いのでは?

喘息も然りですが、最近では都会も地方も有病率の差がなくなりつつあるとも言われます。

 

アトピーも含めアレルギー疾患も現代病のひとつと言ってよいでしょう。

アレルギー性鼻炎のシーズン前から抗アレルギー剤を服用すると症状の発現が抑えられたり、症状が緩和するとか言いますね。現代医学も症状があれば薬で対処する。ある程度はおさまる場合もあれば、薬をずっと飲み続けなくてはならない人もいます。

これって、病気自体、アレルギーがなおったこ事とは話しが違うと思いませんか?

”一生なおるとは思わないでください”と説明するドクターもいるようです。

 

私自身は小児科でもあり、なおらないなどとは言ったことがありません。ずっとアレルギーの続く人、とくに重症のアトピーではそのようなこともありますが、子どもではアレルギーが成長とともに良くなることも多いのも事実です。

講演でもお話ししましたが、アレルギーや繰り返す中耳炎、下痢症など感染症が現代の子どもと、大人も問題となっています。

これらは人間の免疫にかかわる問題です。人間の本来備えている免疫システムが正常に働いていれば、アレルギーは起きないはずなのです。たまごや米、小麦、リンゴやさくらんぼを食べてのどがかゆくなったり、じんましんが出ることや、ダニやハウスダスト、杉その他の花粉を吸ってゼンソクや花粉症を起こすことは免疫システムが正常に作動していれば、言い換えればアレルギーのない人はアレルギー症状は起きないのです。

 

昔は子どもでは中耳炎になっても細菌をやっつける抗生物質を5日も飲めば完治したものでした。抗生物質の効きにくい耐性菌の問題よりも、中耳炎がなおり難く、繰り返すのは子どもの免疫に問題があると考えるべきなのです。

このほか、ウイルスとしては感染力が弱いエイズウイルスの感染や、インフルエンザのようにワクチン接種の効果が人によって違い、ワクチンをやっていても毎年インフルエンザに罹るなども免疫の違いの個人差があるという観点がまったく議論されていません。

免疫は栄養=食事から得られるもので薬で得られるものではないのです。

ながの小児科