健康に関心のある貴方だから、私のブログを訪問してくださったのですね。

健康ですか?病気がありますか?

食事内容の見直し

 

いま病気がなくても先々健康に自信がもてますか?

突然、インフルエンザのように襲って来る病気もありますが、長年の食生活、生活習慣が後々の持病、慢性の病気をつくるもとになるのです。

よく聞かされる話だから、食事が大事だということもわかっている。そう思う人も多いのでしょうか?

わかってはいるけど、実際の食事の内容、栄養の摂り方が健康的だという自信のある人はどれくらいいるのでしょうか?

 

7月8日の日曜日に、新宿の安与ホールというところで、新井さんという方のお世話で栄養について熱心な方々に280人に講演する機会がありました。 皆さん糖質栄養素により、健康改善の努力をしている方たちです。

食事=栄養が生命の根源であり、食事次第で健康を維持し続けられるし、誤った食事が病気をもたらすこと、逆に病気が、栄養の摂り方しだいで、治ることが実際にあり得るのだというお話をさせていただきました。

1977年にアメリカの上院議会から栄養問題特別委員会、通称マクガバン レポートという病気や健康と食=栄養の関係についての膨大な報告書が出されました。

「いまの食生活では早死にする」今村光一氏監訳、参照 「ガンや心臓病など多くの病気が増えている。進歩しているはずのアメリカの医学と莫大な医療費を費やしても病気がますます増え、健康を害する国民が増える一方だ」として、医学が進歩していると考えること自体が間違いであり、何か重大なことを見逃しているのではないか、という考えで2年間を要して5000頁にもわたる調査報告書を作りあげたそうです。

これは現在の日本の状況とまったく同じですが、戦後の日本人の食事の洋食化、動物性タンパク質と動物性脂肪の摂取量の増加、反対に炭水化物(野菜などの糖質)の摂取量の減少と、ガン、心臓病、脳卒中の三大死因や糖尿病、高脂血症、動脈硬化による高血圧、肥満(病気と死亡率があきらかに高くなる) との関係がはっきり現れていたのです。

三大栄養素とは糖質・タンパク質・脂質の栄養素のことですが、糖質は砂糖や精白した米や小麦(パン

、パスタ)を指すものではありません。  食物繊維(消化されないと定義されている)などとも言われている野菜やくだもの、イモ、豆、きのこ、乳製品、海草類、ナッツ、純良な植物性油(オリーブオイルなど)にも多糖類として単なるエネルギー源ではない重要な植物性の栄養素が含まれているのです。

現在の日本の食の問題は、炭水化物が減ったことに加えて、その内の糖質の 4割くらいがカロリーしかない白い砂糖、精白米、精白小麦から摂取されていることなのです。

1900年代中ごろまではアフリカにほとんど見られなかった病気を同書から以下に記載します。これは20世紀の初めまではアメリカにもなかった病気 でもあるそうです。《昔はあまり見られなかった病気》同上書 消化器系  便秘、虫垂炎、大腸憩室、痔、大腸炎、潰瘍性大腸炎、大腸ガン、大腸ポリープ、裂孔ヘルニア 代謝、血管、循環器系、肥満、糖尿病、低血糖、痛風、心臓病(狭心症含む)、動脈硬化症、  静脈瘤、血栓・塞栓症、高血圧、脳卒中、胆石、腎臓結石内分泌、免疫、神経疾患など 甲状腺の病

気、アジソン病など副腎ホルモン異常、関節炎、リウマチ疾患、 多発性硬化症、乳ガン などが掲げられています。

この他にも免疫異常の病気、アレルギー、膠原病や、各種のガン、いわゆる難病、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経にかかわる難病、うつ(自殺)や自閉症、学習障害(ADHDなど)、先天性疾患、エイズなど 確認していませんが、診断される病気が増えています。  昔わからなかった病気が診断されるようになった側面もありますが、病気そのものが増えたという要素がつよいと考えるべきです。

最近では、地球温暖化も現実となりつつありますが、大気と水の汚染、環境ホルモン、加工食品の添加物、

環境化学物質などにより、昔にくらべて、細胞レベル、遺伝子レベルで損傷を受ける要素が多くなり過ぎています。  ガンや難病、脳(精神)の病気と健康、免疫の低下、アレルギー、不妊による低出生率、胎児が子宮内で育たないことによる流産、自閉症やダウン症などの遺伝子異常などの疾患ですら、植物性の糖質栄養素、ファイトケミカルを含め食事と栄養摂取によりより良い健康状態を得ることができる可能性があきらかになりはじめています。  穀物は全粒粉の穀物、パン、ヌードル、パスタ、シリアル。季節の新鮮な地元の無農薬の野菜、アブラナ科の植物も重要です。タマネギ、ニンジン、ブロッコリー、ニンニク、カブ、ケールetc、、

季節の果物、イモ、豆、海草、ヨーグルト、きのこ、ナッツ類、、和食、京都のおばんざいのイメージで食事の7割にします。

脂肪、タンパク質は残りの3割で良いのです。もちろん良質のタンパク、脂肪も人間のからだには必要

です。食事からしか摂れない必須アミノ酸、必須脂肪酸があるからです。ビタミンもそうですが、ビタミンは三大栄養素とは意味が違います。栄養素の代謝を助ける、さまざまな酵素の働きを助けるものですから、不充分な食事にビタミン剤を飲めば健康が保たれるという誤解をしないように気をつけましょう。  ビタミン剤も最近では中国で下請けされて生産されていると聞きましたが、 天然素材から分離した

ビタミン剤でないと、化学的に合成したビタミン剤では からだの中での利用され方が劣ると言われます。

野菜、くだものからビタミンを摂取するのが理想ですが、工業生産のように 無機肥料を使用して連作した農作物では見かけだけで、栄養素とビタミンや、カルシウムなどのミネラル、亜鉛などの微量元素は土壌の栄養が落ちたため 昔にくらべて50%以下(英国のデータで30%程度)、アメリカで祖父の代の桃1個と同じ栄養価を摂取するには現在の桃を14個食べて得られるというくらいです。

ながの小児科