ダイエット

糖質ダイエットは危険です。糖質=糖=砂糖=でんぷん=米など=炭水化物=カロリー という生化学的に誤った理解が一人歩きしているからです。 糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素のうちの糖質の意味が全く理解されていません。 糖質の基本の糖であるブドウ糖は生命が利用する基本の単糖であることは事実です。 脳でブドウ糖の半分以上が脳代謝エネルギーとして使われて います。

パソコンの電源のようなものです。タンパク質が脳の電源になるわけではありません。 勉強などで脳が疲れると甘いものが欲しくなりますね。 ま、これは実感はないかも知れませんが。 脳の電源が欠乏状態になると極端な話、失神します。 低血糖状態です。 電圧電流が低下するだけで脳の性能が低下するだろうといことはパソコンを例示するまでもなく誰でも想像出来そうなことですよね。

きっと判断力や考えるエネルギー、考える性能が低下し勉強どころか人生で直面する様々な問題や悩み恋愛感情や 愛する気持ち情緒や感動し共感を持つシンパシー、人の気持ちをわかってあげる気持ちの余裕などを左右するくらい脳のエネルギー=ブドウ糖は脳の活動電位の基本としてまず重要でしょう。 パソコンの電位が低下すると画面が暗くなる状況を見ているようなものでしょうか。

 

しかし糖質の摂取不足の健康に対する悪影響はこんな単純なことだけではありません。 ブドウ糖は基本の糖で単糖というもの single sugar です。 今までこのブログで説明しましたように、人間の生命維持に 必須な単糖は全部で8種類のものがあります。 重要なものではマンノースやシアル酸などで後者はN-アセテイルノイラミン酸、前者は丸山ワクチンの主成分であったのではないか、と言われるものです。 必須アミノ酸は誰でもご存じのタンパク質を構成する最小の分子で食事から摂取しなければ絶対に人間が体内で作れない 必須の栄養素です。

 

同様に糖質も必須の糖類、8種類の必須の糖は食事以外からは栄養として取り込むことは出来ません。生命に関わるような飢餓状態ではブドウ糖などをタンパク質や脂質から合成する代謝経路はありますがあくまでも非常時の回路で非効率で正しく栄養が摂取されている健康時には 通常使用されていないとされています。

 

さて必須単糖はたった8種類しかありませんが、例えば 脳の発達や神経細胞の発達・再生に重要な働きをしているシアル酸は、人間の初乳や乳児期早期の母乳やせいぜい牛乳からしか摂取出来ないと言われます。  関節の障害で最近すっかり健康食品のCMでポピュラーになったグルコサミンもそうです。海藻や昆布、北海道ではガゴメ昆布やネバネバの松前漬けなどやキノコもだったかな とにかく食事から摂取しないとヒザや股関節のクッションはすり減る一方になるのです。

 

長くなりましたのでこの項をおしまいにしますが。必須の糖質は野菜やイモや豆類、穀物の主成分、必須の栄養素です。 ブドウ糖はもちろんですが、8種類の必須の糖質も含まれています。白米はおいしいので主要な炭水化物の摂取源ですが 精製されている分、ワイルドな原始人類時代の糖の栄養素が 少なくなっているだろうとは思われますが、たまには玄米や 五穀米などを食べることも体にはよいことでしょうね。 もちろん農薬のない栄養素の豊富な土壌から作られた農作物 で無くてはなりません。

 

1970年のアメリカのマグガバン上院健康問題委員会でのアメリカ国民のガンやリウマチなどの免疫病、健康な国民を増やす大規模な調査の結論は野菜をたくさん食べることでした。

野菜ももちろん糖質であることは言うまでもありません。 なぜたったの8種類の糖で生命の内宇宙では唐が鎖状につながりタンパク質と結合し糖たんぱく質が立体的に個別に精密に結合しパソコンで言えばメールとワードやアドレスとして様々な生命維持に重要な機能を果たしています。

このキーワードが糖鎖です。単なる俗語ではありません。生化学、生命科学分野での科学的な用語なのです。  カロリーオーバーはよくありませんが、過剰なダイエットで健康を害して意味がありません。

医食同源という漢方用語を持ち出すまでもなく 食事と正しい栄養摂取は健康の基本です。

良い栄養摂取なくして薬で病気をなおせばいいと言うのでは治る病気もなおりません。

ながの小児科