という番組をNHKでやっていました。

わたしが栄養摂取と健康の関係をお話しするようになって、ようやく、ではないでしょうか。
その内容は以前からわたしのお話している内容からするとまだまだ不満だらけの内容でしたが、食事と充分な栄養摂取が出来ていなければ、その人本来の栄養状態でいることは出来ないのです。うつや精神の不調に限りませんが、免疫の異常、がんに対する防御、治癒力、膠原病やリウマチ性疾患、糖尿病、アレルギー疾患などなど、、、数え上げ切れません。
あらゆる病気、発達と老化、健康。それは食事から摂取するしかありません。

例えば、人工的に合成されたビタミン剤、なんとその多くは、石油から合成されるとか。
ビタミンは厳密には栄養素ではありませんが、三大栄養素を代謝する酵素の働きを助ける補酵素の役割を果たしますが、合成ビタミン剤は吸収効率が悪く、どのくらい効果があるのかわかりません。
天然の野菜や果物から摂取するものや天然の原料から抽出したものが良く吸収されます。
植物性の栄養素、ファイトケミカルと言う広いわれますが、タンパク質(アミノ酸)と同様に体内の代謝、生命現象に欠かせない栄養素です。

三大栄養素、糖、タンパク質、脂質のうち糖は糖質、炭水化物、糖質栄養素などと表現されますが、甘い砂糖やコメや小麦などのでんぷん質のイメージ、単なるカロリー源としての捉え方しかされていません。
糖と言われるものには8種類の単糖があり、実はタンパク質と結合して糖タンパクとして体内の神経伝達、内分泌機能、免疫、筋肉の働きなど、生命現象の情報伝達、遺伝子のプログラム、遺伝情報の発現(gene-expression)に重要な役割を果たしています。
タンパク質に8つの単糖がさまざまな組み合わせで鎖状になり多様な立体構造をとり、アミノ酸だけでは
不可能な生命の情報を伝達しているのです。

糖質を制限して糖尿病を治療する、というのは、ブドウ糖をとり過ぎて血糖を上げないようにするという意味では間違っていませんが、生命現象のシグナルの材料となる8種類の糖質栄養素の摂取が出来なくなるようでは本末転倒なのです。
残念ながら、糖という栄養素をカロリー源としてしか捉えられない栄養学は、未開の栄養学なのです。
野菜や精白しない穀物、果物、イモ類やマメ類、海草やキノコ(放射性物質に汚染されていないもの)などの摂取はタンパク質、脂肪とともに健康のために必須なのです。
ブドウ糖は脳やからだの活動の電気のようなものです。ブドウ糖の半分は脳(コンピューター)の電力源となっていると言われます。
ブドウ糖をダイエット目的で制限するだけで、脳=こころの働きにとっていかに危険かわかるというもんです。
過剰に取る必要もありませんが、過剰に制限するのは精神にも身体にも有害です。また、異性化糖などのブドウ糖でないダイエット甘味料の摂取で、驚くことに、糖尿病になる危険があり、アメリカのドクターの間では常識になっていると言います。

同様に、うつにもなり兼ねないとも言われています。
さまざまな病気で、心の問題、発達、情緒の問題など、栄養で健康を取り戻そうと思われる皆さん、
是非ご相談ください。

ながの小児科