予防接種

ワクチンに対する誤った情報を信じ、命を脅威にさらしてしまう WHOによると、ワクチンは「病気を回避する、最も費用対効果の高い方法の1つ」という。

しかし近年、自然派育児、ホメオパシーなどを信じる人たちの中で「ワクチン忌避」が広がっている。「子どもにワクチンを打つと自閉症になる」と根強く信じる人たちもいる。

しかし、ワクチンと自閉症についての関連性は、研究によって明確に否定されている。 ワクチン忌避とは、疾病予防のためにワクチンが打てる環境であるにもかかわらず、意図的にワクチン接種を拒否している活動のこと。

ワクチンを忌避する人たちが理由にしている論拠は「自然に反する」「副作用で命が危ない」などといった根拠のない情報だ。 WHOはそうしたワクチン忌避を選ぶ背景について「自己満足であったり、ワクチンへのアクセスが不便だったり、または不信感が根底にある」と説明した。 また日本国内では、科学的には裏付けされていないものの「副反応に懸念がある」という声が上がり、厚労省が2013年6月に子宮頸がんワクチンの積極的推奨を差し控えた。

これによりワクチン接種率は約70%から1%未満へと接種率が著しく下がった。 こうした日本の状況について、WHOは以前から「弱い証拠に基づいた政策決定」と憂慮している。 ワクチンによって年間200~300万人の命が守られている WHOの推計によると、ワクチンによって年間200~300万人の命が救われている。

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