急に吐いて、下痢や腹痛などお腹の症状が主体の感染症を急性胃腸炎といいます。

ウイルスではノロウイルスや白色便を伴うロタウイルスなど、細菌では生焼けの焼き鳥や焼肉から感染するサルモネラ菌やキャンピロバクター菌、大腸菌群などの細菌が原因で、時に集団食中毒となります。

 

最初の半日くらいは、繰り返し吐きますが、あわてずに、10%くらいの糖分で酸味の少ない市販の飲料を少量ずつ吐いても繰り返し飲んでいると自然におさまって来て、点滴も不要になることも多いのです。

 

嘔吐、下痢の時の医療用イオン飲料で塩分の補給も出来ます。

塩分と水分の他に糖(薬用ブドウ糖や甘味飲料)の補給も大切です。子どもはブドウ糖の蓄えが少なく、すぐ低血糖になりアセトンが産生され、嘔吐が止まらなくなる悪循環になるからです。

心理的な嘔吐で同様の病状になるものを自家中毒と言いますが、多く見られる病気ではありません。 下痢は、悪い病原体を体に貯めずに排出する防御反応でもあり、免疫の働きで治るまで1週間くらい続きます。

 

整腸剤と汁ものや和食、下痢用ミルクなどの食事療法が治癒を助けます。

ながの小児科