近年、アレルギー疾患を抱えている方が非常に多いです。大きな原因は環境的な要因だと考えられ、乳幼児期から幼児、学童期と、異なるアレルギーを連続して引き起こす人もいます。そのため、早いうちからアレルギー科を受診し、治療を行っていくことが大切です。
アレルギー科とは
アレルギーで起こるあらゆる病気（食物アレルギー、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、花粉症、じんましん、アナフィラキーショック）に対応するのが、アレルギー科です。薬の処方だけでなく、食生活や生活環境の見直しを行います。
当院のアレルギー科の特徴
当院では、アレルギー体質の原因とされる食生活を整えることに重点を置いています。現在起きている症状に対する薬は処方しますが、同時に食事内容や生活環境の根本的な見直しを行い、体質から変えていくことで予防をしていきます。
根本治療
お子さまのアレルギーは、乳児期から始まり学童期まで、年齢によって異なるアレルギー症状を引き起こすことが多いです。このことを「アレルギーマーチ」と言います。当院では、お子さまが小さいうちにアレルギーを引き起こす根本的な原因である「食生活」を見直し、少しでも早く症状を改善できるよう努めています。
漢方治療
アトピー性皮膚炎などのアレルギーは、皮膚の病気というよりは身体の内部の問題です。そのため、当院では体質を改善させる漢方を積極的に利用して症状をおさえています。このように、当院では必要に応じて、西洋医療と東洋医学を組み合わせた治療を行っています。 詳しくはこちら
食事内容の見直し
アレルギー体質になる要因は、食生活の偏りや食品添加物の影響が大きいと考えられています。そのため、当院では食事内容や生活環境の見直しを行い、体質そのものを改善していく治療をしています。
アレルギー科の診療内容
乳児期・幼児期・学童期に起こるそれぞれのアレルギー症状に対し、適切な治療を行います。主に、卵や乳製品に対する食物アレルギー、ダニやハウスダストに対するぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎や花粉症などの症状を対象にしています。
食物アレルギー
生後6ヶ月頃の離乳食時期から2歳頃までのお子さまに多くみられる、卵や乳製品などに対するアレルギーです。対象の食物を食べると、全身に赤いじんましん症状があらわれ、重い場合は呼吸困難を伴うアナフィラキー症状を引き起こすこともあります。原因食物の除去を行いつつ、誤って原因食物を食べてしまって症状が出た場合は、適切な治療を行います。
ダニ・ハウスダストアレルギー
食物アレルギーがおさまった幼児期のお子さまに多くみられます。繰り返す気管支炎やぜんそく、アトピー性皮膚炎などの症状がみられます。アレルギー物質の検査をして、薬による治療と生活環境の改善などを中心に行います。
アレルギー性鼻炎・花粉症
幼児期のアレルギー症状（気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎）がおさまる学童期（小学校入学前後）に発症する方が多いです。花粉症は季節限定のものですが、アレルギー性鼻炎は通年性にものです。基本的には薬を使った治療を行います。
早めの対策で、アレルギー体質を改善していきましょう
当院のアレルギー科では、お子さまが成長過程でかかりやすいアレルギー症状全般を扱っています。すぐに治療が必要な症状に対しては、適切な薬の処方を行います。同時に食事内容や生活環境の見直しを行い、アレルギー体質そのものを改善していく治療も行います。早めの対策はアレルギーの症状を緩和させることにもつながります。お子さまのアレルギーに関してお悩みの方は、当院までご相談ください。
