予防接種とは、病気を感染させないようにしたウイルスや細菌(=ワクチン)を、注射または口から接種(経口)して、その病原体に対する抗体をつくるものです。任意のものを含めると数多くありますが、病気を重症化させないためにも計画的に接種することが大切です。
詳しくはこちら: https://www.wakuchin.net/
予防接種の目的
予防接種を受けると、身体にその病気に対する免疫ができるので、発症を抑えられます。また、たとえ発症しても、重症化することを避けることができます。多少の副作用が出る方もいらっしゃいますが、当院で重大な副作用を起こした方はいらっしゃいませんので、ご安心ください。
当院の予防接種の特徴
各種予防接種に対応しています。
予防接種のご予約は随時受け付けています
大勢のお子さまが同じ時間帯に来院されることは、風邪やウイルスに感染しやすいという考えから、当院ではあえて予防接種のための時間枠を設けていません。診療時間内の空き状況をご確認のうえ、随時ご予約を受け付けています。
院内感染防止対策を行っています
具合の悪いお子さまには別室でお待ちいただくなど、風邪やウイルスなどの症状が他の患者さまに広がらないように配慮しています。
生後2ヶ月から接種を始めましょう
ワクチンの定期接種は生後2ヶ月から始まります。開始時期が遅れてしまうと、その後の接種スケジュールにも影響してきます。当院の患者さまには来院の際にお声がけしていますが、ご自分でも忘れないように必ず接種するようにしましょう。
当院で扱っている予防接種の種類
定期接種・任意接種とも一般的なものにはほとんど対応しています。BCGに関しては通常取り扱っておりませんが、ご相談ください。
Hib(ヒブ)ワクチン
ヒブ感染症(特に細菌性髄膜炎と咽頭蓋炎)を予防します。接種回数は、生後6ヶ月までに始める場合は4回、生後7ヶ月~11ヶ月で始める場合は3回、満1歳~4歳で始める場合は1回です。生後6ヶ月以降にヒブによる細菌性髄膜炎が増えてきますので、生後2ヶ月からの接種をおすすめします。肺炎球菌やロタウイルス、B型肝炎ワクチンとの同時接種も可能です。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎を予防します。合計3回の接種で同時接種も可能なので、生後2ヶ月で受けるヒブや肺炎球菌、ロタワクチンなどの接種がおすすめです。
4種混合ワクチン
ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオを予防します。第1期は4回、第2期(11歳~)に2種混合(ジフテリア、破傷風)を1回接種します。生後3ヶ月から接種可能なので、ヒブや発達障害胃炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンなどとの同時接種がおすすめです。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン
麻しん(はしか)と風しんを予防します。第1期は1歳に、第2期は小学校入学の前年に1回ずつ接種します。おたふくかぜや水ぼうそうワクチンとの同時接種も可能です。麻しんや風しんにかかった後のMRワクチンの接種も問題はないので、必ず受けるようにしましょう。
水痘(みずぼうそう)ワクチン
水ぼうそうを予防します。感染力が強く流行しやすいので、接種可能な1歳を過ぎたら早めに受けましょう。MRワクチンやおたふくかぜワクチンとの同時接種がおすすめです。接種後3ヶ月経ったら2回目を接種するようにしましょう。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防します。第1期は3回接種で生後6ヶ月から受けられますが、多くの地域で3歳ごろからあの接種となっています。第2期は9~12歳の間に1回接種します。おたふくかぜワクチンや水ぼうそうワクチンとの同時接種も可能です。
任意接種
任意の予防接種は以下のものに対応しております。費用につきましては、当院スタッフへ直接お尋ねください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザを予防します。症状が重症化するのを防ぐためには、生後6ヶ月~8歳までのお子さまは2回の接種をおすすめしています。流行前に接種を終わらせるためには、10~11月に1回目、11月中に2回目を受けましょう。
ロタウイルスワクチン
ロタウイルス感染症(嘔吐、下痢、胃腸炎、脳炎などの症状)を予防する、飲むタイプの生ワクチンです。生後6週目から接種可能ですが、接種期間が生後24~32週(種類によって異なる)と短いため、計画的に受けましょう。ヒブや肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種も可能です。
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜを予防します。1歳から接種可能で、免疫をつけるためには数年後に2回目を受けると効果的です。接種順序は地域の流行状況や保育園の入園時期などに合わせて決めるとよいでしょう。
水痘(水ぼうそう)ワクチン
水ぼうそうを予防します。1歳から接種可能で、できれば約3ヶ月後に2回目を受けるとより効果があります。水ぼうそうはかかりやすい病気なので、1歳になったらすぐMRワクチンやおたふくかぜワクチンとの同時接種がおすすめです。
小児用肺炎球菌ワクチン
小児の肺炎球菌感染症(細菌性髄膜炎や肺炎など)を予防します。生後6ヶ月までに始める場合は4回、生後7ヶ月~11ヶ月で始める場合は3回、1歳から始める場合は2回、2~5歳から始める場合は1回と、初回の年齢によって接種回数が異なります。ただし、細菌性髄膜炎は0歳の赤ちゃんの時期にかかることが多いので、生後2ヶ月から始めることをおすすめしています。
お子さまの健康を守るために、予防接種を受けましょう
予防接種をすることでお子さまを病気から守ることができます。定期接種のものだけでなく、インフルエンザワクチンなど任意接種のものも受けさせてあげましょう。接種スケジュールに関するご相談にも応じますので、ご不明な点はお尋ねください。